デザインとエンジニアリング

建築デザイン

仕事の関係で建築・土木それぞれの設計者と同じ程度に付き合いがあります。私は建築畑の人間ですから「建築設計」の英訳は“architectural design”、「建築工学」は“architectural engineering”で、2つの言葉が指し示す内容はもちろん異なるという認識でした。当然、「土木設計」の英訳は“civil design”、「土木工学」は“civil engineering”だと思っていましたし、正式な英訳としても間違っていないはずですが、「土木設計」を“civil engineering”と訳しているケースが散見されます。

なぜこんなことになるのでしょうか。土木設計は“engineering”を根幹としているという自負は感じられますが“design”ではないと宣言しているようでもあり、目にするたびに違和感を覚えます。日本語になっているカタカナの”デザイン“ば多様な意味をもっていますから、狭義のデザインと「土木設計」は違うという主張も解らなくはないのですが、英訳の問題ですからね。

“デザイン”に苦手意識はあっても“エンジニアリング”に特化した設計者は建築・土木どちらにもいます。”デザイン“の視点を欠いた構造物が景観破壊を招いている現実も多々ありますが、それも建築・土木ともに同じです。しかし、“design”の無い設計など言葉の上ではありえません。なぜ存在矛盾ともなりかねない英訳をするのでしょうか。

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