冷暖房と給湯の消費エネルギー

住宅,省エネ

前回の続きです。エネルギー消費量が冷房と暖房で大きく違う理由のひとつに期間・時間差があります。例えば外気温が24℃を超えると冷房18℃を下回ると暖房を行うと仮定した場合、私が住む山陰で最高気温が24℃を超えるのは6~9月、日平均気温では8月だけですが、最低気温が18℃を下回るのは10~5月、日平均気温では10~4月です。冷房より暖房を必要とする期間が長く、冷暖房によって得る室温と外気温の差も暖房時の方が大きくなります。また、住宅の冷房はエアコン(ヒートポンプ)が一般的ですが暖房は様々、エネルギー効率はヒートポンプが圧倒的に優れていますからエネルギー消費量で比較すると冷房と暖房の差がさらに拡がります。

冷暖房より給湯のエネルギー消費量が多いのは、水の比熱が大きいこと、給湯は一年中必要であること、水道水を60℃程度に温めることが理由として考えられます。実際に使用するお湯の温度は40~45℃程度だと思いますが、これはボイラーでより高温に温めたお湯と水道水を混ぜることで作られます。私が住む地域だと水道水は5℃~30℃ほどですが、これを60℃に温めて給湯している訳です。

水温が高い夏と低い冬でエネルギー消費量がどれくらい違うのかといえば、仮に45℃・100Lのお湯を必要とする場合、夏(水温30℃とする)は50Lの水を30℃→60℃に温めて30℃の水50Lを加え、冬(水温10℃とする)は70Lの水を10℃→60℃に温めて10℃の水30Lを加えて得ることになります。給湯に必要なエネルギーは50×30=1500と70×50=3500で2倍以上の差があります。

(1500や3500は比較するための数字で正確なエネルギー量ではありませんが・・・)

いずれにせよ、照明・家電の15GJ(全体の35%)、給湯の14GJ(33%)と比較すれば冷房1GJ(2%)は非常に少ない数値です。一昔前に冷房=悪という構図で騒いでいたマスコミも数年前からは熱中症対策にエアコンを利用するよう呼び掛けていますが、ついでにヒートポンプのエネルギー効率が圧倒的に優れていること、日本製のエアコン技術はトップレベルにあること、能力値に近い高負荷で使用したほうが効率いいことも伝えてほしいと思います。

Posted by nos