LED照明しか残らないのか

価格がこなれてきたこともあって住宅の照明器具はLEDが主流になってきました。面白く思うのはLEDランプにはルーメン(lm)が表記され、実際は〇〇ワット(W)相当という表記を頼りにして明るさの見当をつけていることです。ルーメンもワットも明るさの単位ではないのですが(照度の単位はルクス・lx)一世代あとにはルーメンで明るさの見当がつく人の方が多くなるのでしょう。
大手メーカーでは随分前から白熱電球を、最近は蛍光灯の製造も止めてしまいましたが、いまでもひっそりと製造・販売を続けている会社もありホームセンターなどで売られています。私はつい最近まで白熱電球を愛用していました。電球型の蛍光ランプと違って電球型のLEDランプはサイズが大きく照明器具に合わなかったことが大きな理由ですが、LEDランプの輝度も気に入らなかったからです。最近、ほぼ白熱電球サイズのLEDランプを見つけましたので取り替えてみました。
ずいぶん前の話になりますがLEDランプが出始めた頃、電気代が白熱電球の1/10だと盛んにTV番組などで取り上げられていました。東北の震災後は世間的にも節電意識が強くなり、その前に刷り込まれていた電気代1/10も後押しをしたことでLEDランプが普及したという側面もあるのでしょう。当時のランプ効率は白熱電球3%、蛍光灯9%、LED30%程度だったと思います。これはランプだけの比較で照明器具トータルとしてはLEDで20%程度だったはずです。仮に照明器具の電気使用量が1/10になったとしても一般家庭で月の電気料金は1割も減らないと思います。
さらにその昔にも同じようなことがありました。電球型の蛍光灯が出始めた頃に某大手メーカーがテレビCMで宣伝していたのは電気代1/3というフレーズです。効率3%が9%になれば確かに1/3ですが、これも電気代とイコールではありません。ランプ効率の差を電気代に誤認させるアピール手法はこれが先例でしょうか。ついでにいえば蛍光灯は点灯するときに電気を多く消費するので照明器具としての効率は1/3になるわけありませんし、当然ON・OFFの多い場所には向きません。さらに蛍光灯ランプは調光ができないのでリビングや寝室の照明はLEDランプに置き換わることが必然でしょう。廃棄する時の問題もあり蛍光灯は役割を終えたランプなのかもしれません。しかし白熱電球もLEDランプに置き換わってしまうのは寂しい気がします。LEDで白熱電球に似た色の光は再現できますが、光源が眩しすぎるのでガラスが透明タイプの電球には向かないと思うからです。