住宅,建築史

大和天井という言葉をご存じでしょうか。1階の天井を張らずに2階の床板裏面を天井替りにした仕上で、現しになる梁や板裏はそれなりに化粧を施すのですが基本的には簡素な天井です。別名“ささら天井”、床板を張るために渡した小梁を“ささら”と呼ぶ ...

建築史

今年になってからの出来事です。調べたいことがあって住宅メーカー数社のHPを見ていた時に、縁側について変な記述を見つけました。1社だけなら珍しくは無いのですが、その時は2社つづけて同じような記述があったので、一瞬、自分の知識を疑いました ...

建築史

寝殿造は平安時代から中世にかけて見られた貴族の住宅様式で、住宅で現存する建物はありませんが、平等院鳳凰堂などが様式としては近いとされます。母屋、庇、床板、柱、そして濡れ縁で構成されたフラットな空間で、壁に囲まれた部屋はほとんどありませ ...

住宅,建築史

徒然草の有名な一節“家のつくりやう(よう)は夏をむねとすべし”は、学生の頃から建築家・小説家の書いた文章でよく目にしていましたが、実際に住宅を設計する立場になると簡単には成り立たない話だと気づきます。四季のある日本では夏の暑さ対策と冬 ...

建築史

 寺の住職が住む建物を方丈と呼びますが、元々は1丈四方(平方・square)という意味です。丈は長さの単位で10尺のこと、つまり方丈とは約3m×3mの広さを示しています。方丈サイズの草庵に住んでいたのが鴨長明で方丈記というタイトルもこ ...

建築史

 

畳がある家で育った人には部屋の大きさを〇〇畳相当と表現すれば伝わりやすいという知見がかつてはあり、主要室の面積は㎡数と畳数を併記することが一般的でした。その当時、特に高齢の男性からは“都会の8畳は田舎の6畳くらいだから”といった言葉 ...

建築史

 歴史的建造物の雑学的知識について質問されることがあります。都市伝説や迷信の類を工学者が研究・検証していることは稀ですから学問的に否定されているわけではなく、観光トリビア的なエピソードを否定するのは野暮でもあり、そうはいっても科学的・ ...