陸(ろく)を(りく)にしてもいいの?

建築デザイン

昔から陸屋根(ろくやね)は(りくやね)と誤読されることが多かったのですが、それでも建築・土木のプロが口にすることは少なかったように思います。しかし最近ではベテランの域に達している建築・土木設計者でも“りくやね”と思っている人が増えてきていて、すこしモヤモヤしています。

もちろん誤読率は土木設計者>>>建築設計者なのですが、これには別の理由もあるようです。建築・土木分野でよく使われる不陸整正・不陸調整という言葉があるのですが、建築では(ふろく)と読み、土木では(ふりく)と読むことが多く、Wikipediaも(ふりく)としてありますが(りく)は誤読です。

陸を(ろく)と訓んで平らという意味があることを知っていれば、陸屋根・不陸整正(ろくやね・ふろくせいせい)は頭の中で繋がるはずですが、不陸整正(ふりくせいせい)を専門用語として丸暗記してしまうと、陸屋根を(ろくやね)と訓むことは難しくなります。

言葉は揺らぐものなので、誤読が多数派となればそれが正しい詠みとなることは承知しているつもりですが、日常語・話し言葉ではない専門用語まで変わるものなのかとすこし驚いています。陸屋根が(りくやね)になるくらいなら、フラットルーフという呼び方が一般化したほうが個人的にはすっきりするのですが。

写真は、芦屋にある旧山邑邸です。

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