名所と名勝

景観

名所と名勝、よく似た言葉でワンセットになって登場することも多いのですが、両者の違いをご存じでしょうか? 辞書で調べてみても本来の意味は景色の優れたところとあってあまり違いがわかりません。名勝は文化財保護法で規定された~~~云々ともありますが、文部省(当時)の造語ではありませんし、なぜ名勝という言葉を採用したのかについても説明されていません。

 私見ですが、本来の名所とは歌枕の地という意味合いが強く、当然、景色が優れた場所ではありますが、それだけに誰もがしっている有名な場所というニュアンスが生まれたのではないでしょうか。観光名所など今でも〇〇で有名な場所といった使われ方がされています。

そして文化財保護法では風致景色が優れている場所という意味合いを強調するために、名所という表現を避けたような気がします。

文化財保護法における指定基準では~~~左に掲げるもののうちわが国のすぐれた国土美として欠くことのできないものであつて、その自然的なものにおいては、風致景観の優秀なもの、名所的あるいは学術的価値の高いもの、また人文的なものにおいては、芸術的あるいは学術的価値の高いもの~~~とあり、名所的なものは名勝の一部となる可能性はあるが、絶対条件でも必要条件でもないように規定されています。

ここで使われている名所的とは、恐らく有名な場所という意味合いではないでしょうか。

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